任意売却と競売の違いは？

ここでは、競売と任意売却の違いについて解説。それぞれのメリット・デメリットについてもご紹介します。

よくある間違い
任意売却＝自己破産ではない？

競売と任意売却は何が違う？

競売も任意売却も所有する物件を売却し、住宅ローンの残債に充てる点は共通していますが、最も大きな違いは売却金額です。

ローンの返済が困難になり、少しでも負担を軽減したい場合は両者の違いをよく理解しておくことが重要なのです。

競売とは

競売とは裁判所を通して借入れの担保となっている土地や建物などの不動産を強制的に売却するものです。

債務者が住宅ローンを払えなくなった場合に、金融機関などの債権者は売却代金から残額を回収することになります。

競売は債務者の意思とは関係なく強制的に手続きが進められるという性質があります。売却した金額を充ててもローンに残債がある場合は、債務者に対し基本的に一括での返済が求められます。

給与を差し押さえられる可能性もあり自己破産するケースも少なくありません。

任意売却とは

任意売却は競売とは違って、債務者と債権者が協議して競売に至る前に売却を進める手続きのこと。

売主と買主は自らの意思によって不動産売買が行われるので、一般の不動産売買の取引と変わらず、周囲に事情を知られることはありません。

残債の支払いについては債権者と交渉することで分割返済が可能。売却代金から引越費用を受け取ることもできます。

債権者全員の同意がないと任意売却が進められないため、任意売却を専門に行う会社に依頼する必要があります。

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競売よりメリットが大きい任意売却

債務者にとっては、競売より任意売却の方がメリットが大きくなります。自身の意思で売却が進められる以外に競売に比べ売却価格が高くなることがあります。任意売却は市場価格に近い価格での売却を目指すことができますが、競売では6～7割程度の金額でしか評価されません。

また融通が効く点も任意売却のメリットです。競売が成立すると強制執行・退去になりますが任意売却の場合は買主と債権者と協議して引越日が決められますし、リースバックという方法を使えば、今の家に住み続けることも可能です。

任意売却は専門会社に相談することをおすすめします。債権者との交渉やスムーズな手続きを行うには自分でやるより任せた方が安心ですし、担保権の抹消登記手続きなども含め手数料の支払いも売買代金から捻出できるからです。

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